終の住処の敷地は義母が畑にしていた土地で花や野菜を作っていた。
畑には蘭の温室や大きい藤棚があり、見事な花をつけていたが、半分を売却したとき温室も藤棚も撤去した。蘭の鉢は道路に並べて欲しい方に差し上げた。
丁度隣りとの境界線に藤の株が残り、取り付く場所を失った藤がフェンスに沿って伸び、毎年花を咲かせる。
藤の根元には愛犬や愛猫が眠っている。
藤の樹木葬だ。
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